「働く人のためのアドラー心理学」

働く人のためのアドラー心理学

 

 

読みました。

 

最初にまとめる

アドラー心理学の本質をシンプルにまとめた上で、ストレスにさらされる働く人がどのような行動すべきか習慣を示すという本で、読みやすく良い本だったと思います。

☆☆☆☆★

 

以下、まとめ。

 

アドラー心理学の基本

自己決定性

  • どんな状況であっても、どんな能力が劣っていても、それだけで人生はきまらない。その後の人生をどうするかは自分で決めることができる

 

  劣等性+劣等感+生育環境

       ↓

     自己決定性

       ↓

建設的な対応 or  非建設的な対応

 

 

これはとても勇気が湧いてくる言葉ですね。タイタニックでそんなこと言っているシーンがあったなと思い出して検索してみたが、思ってたほど近いこと言ってなかった。思い出補正は怖い。

 

人生は贈り物。ムダにはしたくない。

どんなカードが配られても、それも人生。

毎日を大切に。今を大切に

 

目的論

  • 人は、原因があるから行動するのではなく、目的があるから行動する

    ストレスが原因で会社に行きたくないのではなく、会社に行きたくないという目的があるから具合が悪くなる

  • 原因を探っても過去に戻ることはできない。過去は問わない。他人のせいにしない。自分が未来に向けて、今から何ができるか

 

これまた勇気が湧く考え方。過去にどんな失敗をしてもそれとは関係なく、未来を良いものにできるはずだと。

一方で、とっても厳しい。会社に行きたくないから具合が悪くなるというのは、もちろん正しい場合もあるだろう。でも本当にストレスで心身を壊している場合も多くあり、そんなときでもこんな事が言えるのだろうか。無意識レベルで、ということも含めるのであれば、そう言えるような気もする。

 

全体論

  • 人間を部分に分けることはできず、全体から捉えなければならない

  • 意識と無意識、理性と感情、心と身体など

    タバコが体に悪いとわかっちゃいるけどやめられない=やめたくない

 

これも厳しいと感じてしまう考え方だけど、結構しっくり来る。

 

認知論

人間はそれぞれ自分独自のものの見方、考え方(心のメガネ)を通して現実にふれ、意味づけ、行動している

 

 現実、出来事、経験

     ↓

  意味づけ・解釈

     ↓

  行動、感情、判断

 

 

対人関係論

人間の行動には必ず「相手役」がいる

相手によって行動が変わる。

 

習慣を変えれば状況は変わる

  • 性格は思考・感情に加えて、癖・習慣、行動の積み重ねによってできている。つまり性格とはライフスタイルのことであり、変えられるものである
  • 癖・習慣は、以前の体験から「そうしたほうが良い」と判断した結果なので変えるのは難しい場合はある
  • もしいま仕事や人間関係で「もう疲れた・・・」と肩をおとしボロボロになっているとしたら、まずは癖や習慣を変えてみる

これはもう、過去に読んだ名将・野村克也氏の言葉しか思い出せなかったけど、調べてみると別の人の言葉なんですね。しかもいろいろと細かいバリエーションがありそう

 

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。

習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる

ウィリアム・ジェームズ

 

以上、アドラー心理学の基本を踏まえた上で、本書で推奨する「習慣」である。後半は必ずしもアドラー心理学と直接関係があることだけではないと感じたが、どうだろう。

 

習慣1「ありのままの自分」を受け入れる

自己受容

  • 自分のだめな部分も、過去の自分も含め受け入れる。自分にイエスと言う。自己決定性につながる考え方

いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗でもない。我々はトラウマに苦しむのではなく、経験の中から目的に合うもの見つけ出す。経験の与える意味によって、自らを決定している。

  • 過去の経験を良いとか悪いとか判断せずに、これからの自分にとって良いものにする
  • 自尊心を保ち、自分の品位を下げない行動をする。

 

何歳になっても自己受容は難しい。でも前述の自己決定性や目的論の発展と考えれば自然と頭に入ってくる。

あと、自分の品位を下げないという言葉もとてもなにか心に大きく訴えかけてくるものがある。ジョジョの1部か3部か5部あたりで似たようなセリフがあった気がする。あるいはクリストファー・ノーランバットマンシリーズとかだったかな。

 

習慣2 自分を知る

  • 強みに目を向ける
  • 短所を長所に言い換える
  • 本当の自分の気持ちを知る

 

習慣3 失敗や欠点を糧にする

アドラーは身体的な劣等感・劣等性をもっていたが、それをハンディキャップとせず、むしろそれを生かしてアドラー心理学を作り出した

人は目標を持つ限り劣等感をもつ

 

習慣4 負の感情とうまく付き合う

  1. 感情はあるきっかけによって作り出され、特定の相手に対して、なんらかの目的を持って使われる
  2. 感情はコントロールできる
  3. 感情は自分のパートナーである
  • 遅刻した相手が部下なら「怒り」、上司なら怒らずに言う。→相手に時間を守らせるために、感情を選択している
  • 自分が不機嫌でいるのは「誰かを拒むための良い手段」だったりする。それなら「自分は何が目的で不機嫌でいるのだろう」と考えてみる。
  • こんなとき○○ならどうするだろうと考えてみる

これはアンガーマネージメントをする際に重要な考え方になりそう。

 

習慣5 建設的に考える

アドラー心理学では、良い・悪いとか正しい・間違っているよりも、建設的・非建設的という判断軸を大事にしている

  • 建設的に考え、自分にできることをする
  • 過去の失敗を無理やり今の自分の現実につなげて考えているのは自分自身
  • 「最悪の事態はおこらない」と開き直ってしまう。そして建設的なモードに戻す
  • 人間のやることに対して「なぜ」と問うのは避ける。自分も言われたら追い詰められているようでいやでしょ?
  • Even if: たとえ困難な状況にあっても、自分にできることがあるはず

 

本書を読む上で個人的に一番実践したい(できてない)と思ったところがここかもしれない。

 

習慣6 大局から見る

  • そもそも論で考える
  • 本質的な問題と小さな問題をはっきり見極める
  • 小さな問題を考えすぎない。
  • 本質的な問題は、自分や家族の人生や命に影響を及ぼすことだけとも言える。

そうよね、これは本当にその通りなんだけど、本当に困難に直面すると、この視点に気付けなくなってしまったり、判断力がなくなって、大局から見ても局所だけ気になるみたいになってしまうことがあるのは要注意かなと。

 

習慣7 共感する

対人関係のすべては相手のことを見ていないために起きる

共感とは、相手の目で見、相手の耳出来き、相手の心で感じること

  • 心のメガネをかけかえる
    1. 心のメガネの違いを知る:同じ物事に対する見方・考え方はどこが違うのか
    2. 相手の心のメガネをかけてみる:相手の見方・考え方を理解してから、もう一度同じ物事を考える

 

習慣8 勇気をもつ

  • 困難は乗り越えられる、と信じる
  • 勇気は、建設的な人生を歩むのに欠かせない力
  • 誰かを勇気づける
  • 勇気づけとは、相手がより強く、自分を信じることができるようにすること
  • 相手を信頼し、相手の中によいものを見つけることができる人が「勇気づけができる人」
  • 「変えられないものを受け入れる勇気」
  • 「変えられるものを変える勇気」
  •  

僕はアドラー心理学は「嫌われる勇気」から入ったので、タイトルを見た瞬間にまあそうくるよね、と思ったのでした。結局は勇気です。勇気を出すだけだ!と言われるだけでも、僕の場合はなんとなく勇気が湧いてくる気がする。

 

 

あと最後のところは宇多田ヒカルのwait & seeの歌詞を思い出した。

変えられないものを受け入れる力を

そして受け入れないものを変える力をちょうだいよ

こちらも改めてみると少しニュアンス違うんだけど、たった17年しか生きてない人間がこんな事が思いつくかね。恐るべき17歳。。。

 

 


www.youtube.com

 

 

以上。

 

My Book of the year 2019

 

今年も一年が終わろうとしています。

毎年毎年あっという間に終わってしまいますね。。。

 

 

ということで今年も読んだ本の棚卸。

あまりきれいにまとめてなく、散文的にきになったことばかり書きます。

 

ビジネス系

 PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
 

 ピクサートイストーリーを何とか世に生み出し、IPOに至るまでの苦悩が、財務責任者の立場から語られている一冊。前作と同様ストーリー的なのでとても読みやすい。

ただ、前作のほうが開発の現場に近い話で面白かったなと。

 ↓これ

 

 アフターデジタル
アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る

 

中国の最先端企業の動きが把握できる一冊。

デジタルとリアルを分けて考えるのはもう古くて、デジタルとリアルを飲み込んでいる世界をアフターデジタルと呼んでいる。

こういった考えをもとに、中国では圧倒的なスピードでデジタル化が進んでいて、(少なくても一部の分野においては)日本などとっくに置いて行かれていることがわかり、危機感すら覚える。

 

破天荒フェニックス
破天荒フェニックス オンデーズ再生物語  (NewsPicks Book)

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)

 

オンデーズ社長の再生物語。破天荒というより、ノリや勢いですべてやってしまう超ポジティブ人間という感じで、物語として面白かった。

まるでドラマの24でも見ているような気分になるほど、危機の連続で、また?と思ってしまったが真実なんだから仕方ない笑。

 

amazon 世界最先端の戦略がわかる
amazon 世界最先端の戦略がわかる

amazon 世界最先端の戦略がわかる

 

 

マイクロソフト日本法人社長を務めた成毛氏がamazonを解説する。

文章が平易ですぐに読めるのがよい。

amazonは帝国という表現がぴったりで、もうamazonもベゾスも怖いとしか思えなくなってくる。

 

サブスクリプション

世界中の大企業がこぞって取り入れているサブスクリプションビジネスとは何かを解説してくれる。 製品中心から顧客中心へ、それこそがサブスクの根本にあるマインドセット。Eコマースvsリアル店舗という二分法は間違い、という点は上記のアフターデジタルと同じ内容が語られている。正しくは、「顧客から発想するビジネス」vs「製品から発想するビジネス」。アドビとかコマツとか、一見サブスクに向いていない企業でもやっている。もはやサブスクをやらない会社は生きていけないんだろうな。。

 

教育系

今年もたくさん読みました。少しでも身についていることを願う、、、

 頭のいい子にする最高の育て方

筆者が自分の子育てをするにあたって論文を読み漁ったことをまとめたという本。親が知って実践するべき内容が書かれている。子供が5歳になるまで、と書かれているが、もっと大きな子供でも十分に参考になる内容。

* 子供はメタ認知が苦手で、親の評価=子供の自己評価になるので、ほめたところが伸びる。

* 子供の質問に即答してはいけない。結果や現象を説明してあげることが考えさせる

* 怒るという行為はギャンブルと同じではまりやすい。くせになり、エスカレートしてしまう。

 

世界標準の子育て
世界標準の子育て

世界標準の子育て

 

 子育ての90%は自信を育てられるかにかかっている。

子供の教育に関して親が知っておくべき内容を広く網羅していて、時間のない人はこの本だけ読んでおけば子育てに関して十分かもしれない。

  • 過干渉は子供からやる気を奪い、自信を減退させる
  • 自分の意志で挑戦したことを褒められるたびに自信が大きくなる
  • ありのままに子供を受け入れる→自分を肯定的に捉えられる→チャレンジ精神につながる
  • あきらめない・チャレンジを恐れない=勉強ができる子になる
  • 勉強で獲得した自信は脆い。よりレベルが高い人がいるから。→子供の興味のあることを深堀りして得意を増やす。特技になるまで。
 サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標
サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標(ビジョン) (edu book)

サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標(ビジョン) (edu book)

  • 作者:池上 正
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/11/15
  • メディア: 単行本
 
 サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法少女
サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)

サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)

  • 作者:池上 正
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: 単行本
 
 少年サッカーは9割親で決まる
少年サッカーは9割親で決まる

少年サッカーは9割親で決まる

  • 作者:島沢優子
  • 出版社/メーカー: カンゼン
  • 発売日: 2014/06/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
伸ばしたいなら離れなさい

 子供にサッカーを教えるために本を読み漁ったが、サッカーでない教育本も含め、基本的に同じようなことが書かれている。

  • サッカーを楽しむのがすべて。=自発的なエネルギー
  • 叱ると話をきかなくなる
  • 子供を尊重し、対話する
  • チャレンジさせる「どんどん失敗しよう!」という声掛け

2年生まではトーキックでもよい

 

生き方について

 次の時代を、先に生きる。

次の時代を、先に生きる。 - まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ -

次の時代を、先に生きる。 - まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ -

 

資本主義の道を頑張って進むのをやめて、もっと質的な幸福を目指そうという点が論旨。

半農半xの考え方はすごく刺さったし、自分もいつか、なんて思ったが、企業の税金の話とかアベノミクスの話とかちょっと話が散らかってしまっているのが残念。

 

社会系

お金の流れで読む日本と世界の未来

外国人からみた 客観的な日本への評価として読む価値がある。結構辛辣というか、厳しい現実を突きつけられるが、まあそうだよねと納得する気持ちのほうが大きい。

今の子供世代は本気で日本から脱出することを考えたほうが良い。ですと。まあね。

 

日本人の勝算
日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義

日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義

 

人口減少中の日本をいかに再興するかという本で、本質的に論じているのは生産性と、それを上げるための最低賃金上昇という内容。

生産性の向上のことを考える時に、日本的な仕事の仕方や思考体系が問題で、そこをかえるべきという考えになりがちだが、最低賃金の増加とか、法律や制度から変えられるところがあるということを知った、

 

 FACT FULNESS

今年かなり話題になった一冊。

世界は常によくなっていて、自分たちが昔学校などで習った社会問題などはすでに古く事実とは異なることがある。だから想像や過去の理解は最新のデータをもとにに新しいものにアップデートしなければならない。

 

サッカー戦術本

昨今のサッカー戦術の進化に伴って本やネット上に専門的な分析が転がっていて学ぶことができるのはとてもうれしい限りです。今年も何冊が読みました。

アナリシスアイ

 

サッカーブログで有名ならいかーるとさんの著書。

サッカーの試合の分析する点を体系的に学ぶことができ、後半はそれをもとに実際の試合の分析を読むことができる。自分のように分析できない人にとっては、前者と後者を結びつけるのが本当に難しい。理論は理解できても解析としてその理論を利用するのが難しいんですね、、、たぶん本を読むだけではダメなんだよね。もっとじっくり時間をかけて、ビデオを何度も止めて戻して解析して、アウトプットする。それを何度もやっていると本物の知識としてたまって、リアルタイムに解析できるようになるんだと思う。

 

 欧州サッカーの新解釈。ポジショナルプレーのすべて
欧州サッカーの新解釈。ポジショナルプレーのすべて (footballista)

欧州サッカーの新解釈。ポジショナルプレーのすべて (footballista)

  • 作者:結城康平
  • 出版社/メーカー: ソル・メディア
  • 発売日: 2019/07/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

ポジショナルプレーをしっかり学びたくて読んだのだが、いまいちこの本のターゲットがよくわからなくて気持ちよくなれなかった。日本の〇〇選手が所属する、みたいな修飾は、この本のテーマに興味がある人には不要であり、「個人より組織としての動きを学びたい」という点において最も遠いターゲットとも言えるのかも。もっとシンプルな言葉で、なんなら箇条書きでまとめてくれたらうれしかった。

この本の中ではゴールシーンなどを文章で解説してくれるのだけど、それをグラフなどなくして理解させるのはちょっと無理があるのかな。何秒毎かの図だったりアニメーションを使って動的に解説してほしい。後半の戦術的ピリオダイゼーションの話とかもあって面白かった。

 

美術系

たゆたえども沈まず
たゆたえども沈まず

たゆたえども沈まず

 

西洋美術やゴッホへの興味を爆発させるゴッホ兄弟の物語。原田マハ好きだわー。 

読んでいると、知っている絵やエピソードがでてきて、どこまでが史実か知りたくなって調べるという読み方になり、より一層絵画や画家についての理解が進む。

しかもこの本を読んでいるときにゴッホ展が開催されるという超ラッキーなタイミングだった。当然見に行ったし、かなり楽しめた。

 

西洋美術といえば、以下もよかった。個々の画家を掘り下げるだけでなく、画家同士のつながりとかもわかるし、年表とともに流れとしての西洋美術、地図による地域という観点からの解説が楽しめる。

ペンブックス12 印象派。絵画を変えた革命家たち (Pen BOOKS)

ペンブックス12 印象派。絵画を変えた革命家たち (Pen BOOKS)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2010/10/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

小説系

砂の女
砂の女 (新潮文庫)

砂の女 (新潮文庫)

  • 作者:安部 公房
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 文庫
 

 何年かぶりに読み直した。

絶望と、その中にあるかすかな希望。それこそが人生なのかもしれない。

自分が知っている安部公房の中で最も読みやすく、テーマに迫れている気がする。

 

Book of the year 2018

また12月がやってきたので、今年読んだ本を棚卸し。

今年はW杯とNetflixに時間を奪われてあまり本を読めなかったが、見返してみると意外と小説が多かったな。

 

ビジネス部門

 好きなことだけで生きていく。

この本はホリエモンの超合理主義的な考えではない部分を見ることができる。結構ポジティブにアドバイスをくれるのだ。

公演などで質問の質が悪いとくだらないなどと厳しい口調でダメ出しするらしいが、その一方で、そう言われることにめげてはいけない、出る杭になれと助言する。

親はなにかに熱中する子供を決して止めてはいけない。熱中ほど価値のあるものはない。その体験が自信となる、などという子育て中の親からするとまさに金言。

 

 

革命のファンファーレ

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

 

 

お騒がせ芸人がどんなこと主張してるのかなと思って読んでみたが、意外とまともなこと言ってた。

野心的でやりたいことやって周囲に乱流を作る感じがホリエモンっぽい。出発地点が芸人だったというところが色眼鏡で見られてしまうのかも。

 

1時間で10倍の成果を生み出す最強最速スキル 時給思考

 

自分でやるべきことをしっかり絞って無駄なことに貴重な時間を使ってはいけないという内容。

時給という切り口から論じるのはあまりピンとこなかったけど。

kindle版を読んだのだけど、この本の特筆すべきは、すべてのページで重要な内容・主張が赤や青のフォントで書かれているために、斜め読みがとても捗るところ。これすべての本でやってほしい。

 

溶けるデザイン

融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

 

 

モチベーション革命

団塊の世代やバブルの世代などは達成感や快楽というものがモチベーションだったが、現世代は意味合い、人間関係、没頭というのが重視される。

新しいサービスやイノベーションは一人の人間の偏愛によって生まれる。仕事と遊びの境目がなくなり、公私混同になる。効率という意味ではやらないほうがよいかもしれない、でも私はどうしてもやりたい、という強烈な嗜好性こそが新しいものを生み出す。

人間関係という意味では、もっと相手を信頼する事が必要。いちいち疑っていたら動きが鈍くなる。例えば最近のサッカーは戦術の進化が加速し、如何に全体としてチームを信頼し効率的に動くかというのがより重要になっている。

日本人は信頼する術を知らない。日本「他人に迷惑をかけてないけない」⇔インド「誰かに迷惑をかけないと生きていけないのだから、他人の迷惑を受け入れない際」。自立とは、依存先を増やすことである。 

 

SIMPLE RULES

SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える 三笠書房 電子書籍

SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える 三笠書房 電子書籍

 

シンプルなルールを作ると、目標がぶれずにスピードのある判断ができるという内容。

少ないルールで具体的で柔軟であること。

かのスティーブ・ジョブズの言葉の引用が印象的だった「シンプルであることは複雑であることより難しい。物事をシンプルにするためには必死に努力して思考をクリアにしなければならないからだ。」

 

未来に先回りする思考法

未来に先回りする思考法
 

未来を予想するには当然難しいのだけど、過去の流れや原理を理解した上で、リソースの一部を不確実性の高いものにあえて投資することでバランスをとる。 

現状をひたすら効率化するのは、目的地への近道を探すことを放棄した思考停止状態である。

 

自己啓発

 図太くなれる禅思考 

傷つきやすい人のための 図太くなれる禅思考

傷つきやすい人のための 図太くなれる禅思考

 

この人の本はとても勇気づけられて好き。読むと日々を振り返る機会をくれます。

 

 

スポーツ部門

 ドイツの子どもは審判なしでサッカーする

ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする 自主性・向上心・思いやりを育み、子どもが伸びるメソッド

ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする 自主性・向上心・思いやりを育み、子どもが伸びるメソッド

 

 

ドイツでサッカーの育成年代の指導者をしている著者の本。

ドイツの指導者には結果よりもチャレンジ精神や主体性を育てるという点が重視されていること。それをなし得る設備・環境がアマチュアの世界ですら充実していること。指導者が本質的に子供をリスペクトしていること。

日本は今のやり方では100年たっても追いつかないなと。

教育という意味でもためになる内容。

 

 モダンサッカーの教科書

モダンサッカーの教科書 イタリア新世代コーチが教える未来のサッカー

モダンサッカーの教科書 イタリア新世代コーチが教える未来のサッカー

  • 作者: レナート・バルディ,片野道郎
  • 出版社/メーカー: ソル・メディア
  • 発売日: 2018/06/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

ここ数年で一気に進んだサッカーの戦術を語るときによく使われる概念や単語を解説してくれる。こういうの読むと理解はできるんだけど、リアルタイムに状況が変化しまくる試合を見ながら解析するのは難しいんだよなぁ。

 

セットプレー最先端理論

元ACミラン専門コーチのセットプレー最先端理論

元ACミラン専門コーチのセットプレー最先端理論

 

サッカーの戦術の中で未だに開拓されてないと言われるセットプレーについて解説するというマニアック本。

 

雑学部門

今年は西洋美術史に関する本をたくさん読んだので無理やり部門を作った。

 西洋美術史入門

西洋美術史入門 (ちくまプリマー新書)

西洋美術史入門 (ちくまプリマー新書)

 

 

絵画は識字率が低かった当時の大衆への伝達手段(主に宗教に関する内容)だった、そのためにスポンサーは教会や国王だった。識字率が上がると聖書が読まれるようになりプロテスタントが登場し偶像崇拝禁止が主張される。絵画は役割が変わって、静物画や風景画が描かれるようになり、市民が買うようになった、などなど。

西洋美術を楽しむ上で世界史の知識は欠かせないし、逆に美術をみると当時の世界についてわかることがたくさんある。そういう美術の見方、楽しみ方を学べる本。

今年は西洋美術史に関する本を何冊も読んだが、この本は最高の入門書だった。

美術館は結構好きなんだけど、絵を見ても理解できないことがあってもやもやしながら帰る事が多いが、これを読んで少し見方がわかった気がした。

 

小説部門

コンビニ人間 

コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

 

 

「私は人間である以上にコンビニ人間なんです」という名言が飛び出すエキセントリックな芥川賞受賞作品。

最初、主人公の言動を単純に楽しみながらエンタメ的に読んでしまったが、話が進むほど奥深さのようなものを感じ、最後の数ページの怒涛の展開と名言の数々に、それまでの読み方を後悔して、すぐ最初から読み直した。

 

AX

 

AX アックス

AX アックス

 

 

伊坂幸太郎の殺し屋シリーズの第三作目。・・・とは知らずに 二作目を読む前に読んでしまった。6割位よんだところで、あれこれシリーズのやつか、と気づいたのだった。。。

伊坂幸太郎は群像劇的展開と伏線回収の鬼で、広げすぎた風呂敷をしっかり回収するのはさすがとしか言えない。自分的伊坂幸太郎史上傑作の呼び声高い。

それなのに二作目を飛ばしてしまうとは、、、

 

マリアビートル

マリアビートル (角川文庫)

マリアビートル (角川文庫)

 

 ということで悔しかったのですぐに二作目を読んだのだった。このシリーズは本当に面白い。いつか三部作を最初から読もう。 

 

ジェノサイド

ジェノサイド 上 (角川文庫)

ジェノサイド 上 (角川文庫)

 

 

イラクで戦うアメリカ人傭兵と日本で薬学を専攻する大学院生。二人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か。

物語は群像劇的な展開で、イラクにいる傭兵、ホワイトハウス近辺、日本の大学院生などいろんな立場が描かれる。群像劇好きなので楽しめた。物語の中に事実をベースとした軍事・動物・民族問題・紛争などなど、様々なエピソードが盛り込まれていて、それも勉強になった。展開も早くて読みやすかった

 

天地明察

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)

 

 
日本最初の暦を作った囲碁棋士兼天文暦学者のお話。下巻の途中まで、この調子で暦を作れるのかと心配になるような展開だったが・・・。映画版もみてみたい

 

その他

 デザインが楽しい! 地図の本

デザインが楽しい! 地図の本

デザインが楽しい! 地図の本

  • 作者: サンドゥーパブリッシング
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2016/09/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

世界各国中の楽しい地図ばかりを集めた一冊。地図好き、デザイン好きからすると最高に楽しい本。いつまでも見ていられる。 こんなに楽しい地図で、行ったことある街を見ていたら、時間を忘れていつまでも見入ってしまった。

 

 

ミドリフグ飼ってみた - 3回めの挑戦

ということで3回目の挑戦です。

 

2回目はこちら。まさかの同日に2エントリー。

fkrsrn1122.hatenablog.com

 

前回の失敗を振り返ると以下。

1. 暑さ対策

こちらを購入 。専用のファンよりも安価

 2. 焦る気持ちを抑えて、まずは1匹から

 

2018/09/07 2回めを全滅させてしまってから4日しかってないが、もうモヤモヤとフグへの申し訳無さとある種のプライド?のようなが高じて、お店にいろんな話を聞きに行くしかなかった。そこで、今回だめだったらもう諦めようという強い決意を持って、3回目の挑戦をすることにした。

今回は1匹だけ迎える。お店の人に色々相談して、比較的大きくて元気のありそうな子をいただくことに。

翌日から数日置きに水質検査する。アンモニア亜硝酸が検出されることもあったが、正常値以下で、今度こそバクテリアは安定している。良かった。

ちなみに今回の子は上下運動が激しく、体調が悪いのかと心配になったが、どうやら水槽内の水流と関係があるようで、フィルターを止めると上下運動もやめるような傾向がある。

 

それから1ヶ月以上全く問題なく、元気に暮らしている。そろそろあと2匹を迎えに行こうかと考えている。

 

あと、外掛けフィルターは低音が響き、部屋の中に反響するので、騒音がすくない底面フィルターに変えようとしている。現在、下記を購入して併用中。3匹体制になって安定したら底面のみにしようかと思っている。

 

ニッソー バイオフィルター60

ニッソー バイオフィルター60

 

 ちなみにこの底面フィルターは、GEX グラステリアスリム450には高さがありすぎて動作しないので、パイプを半分くらいに切って上げる必要があった。

 

ということで、1ヶ月半ほどしてようやく軌道に乗り始めました。今ではシジミをあげたり、フグとの生活を楽しんでいます。

どなたかのお役に立てれば。

 

 

 

 

 

ミドリフグ飼ってみた - 2回めの挑戦

これまでのいきさつはこちら。

fkrsrn1122.hatenablog.com

 

ということで、8/26に最初の3匹は全滅してしまいました。そして、そのたった2日後の8/28にまた3匹を迎えることになりました。たった2日後というのは、節操がないというか、ちょっと早すぎるかなという気もしたが、しかし、その1週間前からいろいろこれまでの経緯を確認し、バクテリアもさすがに育っただろうという考えがあった。

 

あとそれ以外にも、念の為とった対策は以下:

1. 乾燥クリルはフグが食べる際に餌が細かくちぎれて水槽中に舞い散るので、水の汚れを助長するのではないかと考え、分散しにくい乾燥アカムシを準備する。

 

2. フンを手で取り除くのも水質維持にはやったほうが良いという記事を読み、以下を使って取り除くようにした。

 

 

3. テレビの光や部屋の明かりがストレスになることもあるというような記事を読み、夜の時間になったら布をかぶせるようにした。

 

4. 塩分濃度をお店と完全に合わせた

1.0.10程度の濃度だったが、お店に合わせて1.008にした。

 

5. 水交換時はプロホースで

これまでは普通のタイプだったけど、これは底面の砂を直接洗えるということで先人たちのブログなど読むとかなり絶賛されている代物。

水作 プロホース エクストラ Mサイズ
 

 

という対策を踏まえ、、、2回め。

 

2018/08/28 新たに3匹迎える。

また3匹にしちゃったけど。今回こそうまくやるんだ、という強い意志を持って。

しかし、家について水合わせを開始する前から、1匹すでに元気がないことに気づく。えぇぇぇ。。

2018/08/29 水質検査OK

2018/08/30 水質検査したところ、アンモニアと硝酸塩がでた。0.25mg/Lくらい。

直ちに危険ではないが長期的には有害というレベル。あれれ。。2L水交換

2018/09/02 元気のない1匹がそのまま昇天、、、初日からほとんど餌を食べず、これはこれは運が悪いということじゃないかと、、、

2018/09/03 もう一匹も突然昇天、、、

え、なぜ?しかもいきなり、、というか意味がわからない。。

2018/09/04 最後の一匹も昇天、、、

もう何もわからなくなって、真っ暗な気分になりました。水質も問題ないし、、、

 

購入したお店にいっていろいろ聞く。

* 餌を食べないのは、餌に問題があるから?

→お店の人曰く、それはないらしい。体調が悪いから餌を食べない、という順番が正しい考え方とのこと。ちなみに、乾燥よりも冷凍赤虫

* バクテリアに関して

→ゼロからの立ち上げの場合、バクテリアが安定するには1ヶ月半くらいかかるらしい

* 餌は乾燥よりも冷凍赤虫のほうが食いつきが良いよ

→なるほど。これを購入 

 * 水温は、数日30℃になるくらいなら、個体差はあるものの大丈夫なはずとのこと

今年の夏は異常な暑さだったが、ほとんど水温など気にしたことなかった。エアコンの効いた部屋に水槽を置いてはいるものの、外出時や夜間は30℃を超えることがありそう。

 

ということで、2回めの挑戦まとめは、水質が安定しきらない時にすぐさま、3匹迎えてしまったこと、そして暑さ対策ができていなかったこと、ではないかなと。多分。

 

 

ミドリフグ飼ってみた - 1回めの挑戦

今を遡ること数ヶ月前、ミドリフグを飼い始めました。

飼育は比較的簡単とは聞いていましたが、うまく軌道に乗るまで少し時間がかかり、数匹を、いわゆる「☆」にしてしまったので、自分への戒めと今後飼われる方へのご参考にと思い、注意点をまとめようかと思います。飼育や器具の購入などに関して重要と思った物については赤文字にしています。

 

今回は1回めの挑戦。

 

まずは時系列にやったこと。

  • 2018/7/19 水槽を立ち上げた。水をいれ、サンゴの砂を敷き詰める
  • 2018/7/28 海水を投入
  • 2018/7/31 水面に油膜を確認。2L交換
  • 2018/8/6 エアレーションを投入

 

という感じだったのだが、ここにまずい点がいくつかある。水槽立ち上げの基本は、実際の飼育環境となるべく同じにした状態で1ヶ月ほど保つこと。なぜなら、それぞれの環境で育つバクテリアが違うから。上記のように、9日後に海水を投入したり、その後にエアレーションを投入したりすると、それまでいたバクテリアがリセットされ、またいちから、ということが起きてしまうらしい。あと、最初のバクテリアを発生させるために、刺し身などを小さく切って投入すると良いという書き込みもどこかで見た。

そんなことに気づかず、ミドリフグの受け入れを進めてしまう。。。

 

愛嬌のある元気な泳ぎを見せてくれた数日は幸せなときを過ごした。しかし、ここにも致命的な間違いがあった。

まず、0からの立ち上げでいきなり3匹を投入するのは良くなかった。パイロットフィッシュ的に1匹だけにしておけば、このあとに起こる悲劇を和らげることができたはず。3匹セットだと安くなるセール中だったのだが、そのたった数百円のために間違った選択をしてしまった。

そして、ここの間、アンモニアのチェックをまともにしなかったのが悔やまれる。しっかり立ち上げできていたと思い込んでいたという間違った思い込みや慢心があったからかも。

そして、、、

  • 2018/8/16 亜硝酸塩の水質検査したが問題なし。元気な子と静かな子といるが、特に問題は見られない。(と記憶している)
  • 2018/8/17 1匹背中の緑の部分がやや黒ずんで下の方に沈んでいる。水質検査したところアンモニア濃度が高い。1.5mg/L以上検出された。

もしやと思って測定してみるといきなり致死量・・・ 慌てて水を4.5L(全体の1/3程度)交換。アンモニアが出るということはバクテリアがほぼ育ってないということで、かなりまずい。

その後、毎日2Lくらい交換し続けたが・・・

  • 2018/8/22 1匹目、昇天。水質検査しても問題を示す値でないが、背中の黒ずみがとれず、そのまま☆に、、、

バクテリアが育ってないということは餌の食べ残しやフンがすぐにアンモニア濃度に直結してしまうと考え、餌の量を減らしてみたが、日を追うごとに2匹めも黒ずんできて、

  • 2018/8/25 2匹目、昇天。。。

水質検査しても問題を示す値でないが、背中の黒ずみがとれず、そのまま☆に、、、

  • 2018/8/826 3匹目、昇天。

2匹めと同様に、何もできずそのまま☆に、、、状況を理解できず、なぜ??という思いと罪のないフグに申し訳なくて自責の念に、、、

お店に話を聞いてみたところ、もしかすると初回のアンモニア濃度がかなりダメージを与えていたのかも、とのことでした。

 

ということで、1回目の挑戦の一言でまとめると、水槽の立ち上げが正しくできてなかったということに尽きると思います。

 

その時揃えた器具一式とショートレビュー。

  

ジェックス グラステリアスリム450 6点セット水槽 奥行スリム

ジェックス グラステリアスリム450 6点セット水槽 奥行スリム

 

高さの低くて横に長い水槽がオサレと以前から思っていたので、ジェックスのグラステリアスリムを購入。(ただ、ミドリフグは結構水面にジャンプする習性があるらしいので、本来は深い水槽のほうが良いという記述をどこかでみたことはあります)見た目は思ってた通り良い感じだけど、付属の外掛けフィルターはモーターの低周波音がややがうるさい感じ。

 

 →これの5kgを購入。45cmだと、5kgは多すぎ、2kgはちょっと少なめという感じ。品質は悪くなさそう。

 

テトラ (Tetra) マリンソルトプロ 楽々水替パック

テトラ (Tetra) マリンソルトプロ 楽々水替パック

 

→まずまず。 

 

ナプコ シーテスト比重計

ナプコ シーテスト比重計

 

 →こちらの商品は比重1.0.14からしか計測できず、汽水のミドリフグ(1.0.10以下)には向いてない商品でした。すぐに返品して以下に買い替え。

 

テトラ (Tetra) ハイドロメーター

テトラ (Tetra) ハイドロメーター

 

 →こちらは1.000から計測できます。最高

 

 

テトラ (Tetra) クリル-E 100g

テトラ (Tetra) クリル-E 100g

 

 →良い感じ。香ばしい匂い。思ってたより大きいです。

水作 水心 SSPP-7S

水作 水心 SSPP-7S

 

 →すごく静か。最高

 

 

テトラ (Tetra) テスト 6 in 1 試験紙

テトラ (Tetra) テスト 6 in 1 試験紙

 

 →楽で良い。ハサミで半分に切って50回使えます。

 

My Book of the year 2017

今年も読んだ本を棚卸ししようと思います。

 

ビジネス書部門

逆説のスタートアップ

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

 

 

今年読んだ本の中でベストかもしれない。起業したい人だけでなく、スタートアップと闘う大企業の人にも役に立つ事が沢山書かれている。高い本でもないし、これは迷わず買いです。

 

  • 競争したら負け。競争ではなく、独占を狙う。そのための小さな市場を狙う。
  • 大企業は合理的な判断をする結果、斬新的イノベーションにならざるをえない。
  • 少人数から愛される製品を作り、スケールはしない。その少人数の継続率を追う。
  • 量が質を生む
  • 起業はできるだけ先延ばしにしろ
  • 今の仕事を続けながら企業の準備をしろ

 

いつも時間がないあなたに:欠乏の行動経済学

いつも「時間がない」あなたに: 欠乏の行動経済学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

いつも「時間がない」あなたに: 欠乏の行動経済学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

 

何かの欠乏状態になった時の人の行動や思考に及ぼす影響を説明してくれる。
とても興味深い内容だったのだけど、とにかく冗長な言い回しと例えが多いなと感じてしまった。半分のページで同じ主張ができるのでは?と。
 
以下、メモ。
 
欠乏になると認知能力と実行制御力が低下する。
たとえば飢餓状態では、人は食べ物のことしか考えなくなる。映画を見ても、食べ物のシーンばかり気をとられたりなど、それか生活の中心になってしまう。執着して、心を占拠し、他の大切なことがわからなくなる。
 
欠乏とは逆に資源が十分にあるとよく考えずに消費してしまうという心理にも注意。
 
運転中トンネルの中に入るとトンネルの中のことに集中し、代償として外の事は見えなくなる。=トンネリング。
つまり集中というボーナスを受けとるかわりにトンネリング税を払う事になる。これは、合理的な判断によって意識的に決めているのではなく、欠乏によって無意識に占拠する。
 
欠乏が欠乏を生み、欠乏の罠となる。本当は抜け出すチャンスはあるのに、目の前の問題に近視眼的になり、罠にはまる。借金を返すために借金をしたり、期限が迫っているプロジェクトのために未来のプロジェクトのための時間を割り当てる。急がないが重要な問題に気づかなくなる。
 

 

社会問題部門

未来の年表

 最大・最凶の社会問題である少子化問題に関する本。

これからの日本でどんなことがおきるのか、時系列で紹介する。

本書に書かれているのは予測でなくて、ほぼ確実に起きる未来だから怖いと言わざるをえない。

 

将来のリスクを理解しておくため、また子を持つ親として、ご一読をおすすめする。

 

 LIFE SHIFT

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

 上記の「未来の年表」を読んで悲観的になったら、この本を読まない手はない。こちらの本こそまさに子を持つ親は読むべき一冊

 

「未来の年表」は少子化社会の移り変わりに主眼があったが、この本はその中での人の人生に主眼が置かれている。

今の子どもはデータから言えば50%の確率で100歳以上まで生きる。

100歳まで生きるようになると、学生ー仕事ー引退という3ステージモデルは終焉を迎え、学びを重視するステージ、社会貢献を重視するステージなどを個人の自由に組み合わせる、「マルチステージ型」になる。

また、そうなると余暇の使い方も変わり、レクリエーションではなく、リ・クリエーション(再構築)になる。

 

自己啓発部門

嫌われる勇気 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

アドラー心理学が対話形式で読みやすく学べるベストセラー。幾つか呼んだアドラー心理学の中で最も読みやすく、理解しやすかった。

 

「すべての悩みは、対人関係の悩みである」
「人はいまこの瞬間から変われるし、幸福になることができる」
「問題は能力ではなく、勇気なのだ」

人は目的を達成するために感情を作り出している。
例えば、学歴が低いから成功できない、というのは見かけの因果律で、成功したくない←努力したくない、勇気がないという心のあらわれである。

 

幸せになる勇気

幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

 

 
「嫌われる勇気」の続編。今回は教育が最大のテーマ。

教育には尊敬が最も大事。

尊敬とは相手をありのままに見ること。

教育とは相手を自立させること。
教育者は裁判官ではなく、カウンセラーであるべき

人は一人で生きられない→分業する→相手を信用しなければならない

自分を信じる→相手を信じる=交友・信頼

信頼とは相手を無条件で信じること
自分から相手を信頼する。相手がどう思うかは関係ない。

 

反応しない練習 

 
中学中退→大検→東大法学部卒→政策シンクタンク→出家というわけのわからない経歴の持ち主。

仏教の考え方によって、どんな悩みも解決できる。それは、無駄な心の反応を止めることであり、トレーニングで身につくもの。

何かをこうだと判断しない。判断すると、わかった気になれる気持ちよさと、自分は正しいと思える承認欲を満たせる快楽がある。

人は一面しかみれないので、判断はよく間違う。すると、他人や自分を傷つける。
自分は自分と、境界線をしっかりもつ。


傲慢、プライド、劣等感、自信のなさはすべて慢。すべて妄想だ。

自分を否定しない。否定も妄想。そのためにはまずあらゆる否定的な判断をやめる。
過去を引きずる事自体、心の煩悩、雑念。

過去の汚れを捨て、新たな汚れを作らない。

反応しないことが最高の勝利。相手の誹謗中傷に反論したら、同じ反応をしたことになる。

他人の目が気になるのは承認欲があるから。

 

読書部門

知的生産の技術

知的生産の技術 (岩波新書)

知的生産の技術 (岩波新書)

 

 50年前の本ならが、発見がいくつもあった。一番大きいものは情報カード
カードは無駄になることを恐れず、ガンガン使う。
カードは蓄積の装置というよりはむしろ創造の装置

 
 

僕らが毎日やっている最強の読み方

池上彰佐藤優のおなじみコンビが新聞・雑誌・本などの読み方を紹介する。

すごく勉強熱心な人たちだなと改めて思った。

新聞は一覧性が高く、情報源として依然重要。見出しだけ見て、気になったものだけ読むでOK飛ばし読みが基本。本は深く勉強するときに読む超速読、普通の速読、熟読を意識して使い分ける

 

外資系コンサルが教える読書と仕事につなげる技術

 

胡散臭いタイトルの本だったが、上の二冊とも内容的に関連があり、結構良い発見が沢山あった。読書はお金と時間の投資であることを意識する
目次とまとめのページ空読み、きになったところを深掘りする
本のエッセンスは2割。それを拾い読むイメージ
最終的に5−9箇所にポイントを絞って、ノートに転記。
同じテーマの本を2,3冊読み、多角的な視野から検討する

 

 

教育部門

ハードワーク

ハードワーク 勝つためのマインド・セッティング

ハードワーク 勝つためのマインド・セッティング

 

 
ラグビーワールドカップ日本代表の元ヘッドコーチ、エディージョーンズ氏の著書。スポーツの本はいつも、子育てとマネジメントを学ぶのにすごく良いです。

 


コーチが選手にお前はダメだと言うと、選手にとってはどこにも逃げ場がなく、「自分はダメだ」と考えるほかなくなる。すると「ミスをしない事」にとらわれてしまう。フィールドはいつもカオス。一秒後に何が起きるかなんてわからない。そんな状況で、ミスなど恐れずに、なんとか切り抜けられる選手に育てないといけない。

あらゆる問題に解決策がある。コントロールできないことを言い訳にするのは解決への道を自ら閉ざしている。

本当の成功は部下がリーダーを超えたときに起きる。南アフリカ戦の大逆転はまさにその瞬間だった。(コーチは格上の相手に引き分けで十分としパントキックを指示したが、現場の選手がトライを取りに行った結果、逆転した)


論理的・人心掌握・人や文化を理解しようとする姿勢・高い目標・俯瞰的・批判的・常に学ぶ姿勢。サッカー元日本代表監督岡田氏の本やインタビューで読んだことと共通することが多く、いわゆる名将だなと思った。

 

やり抜く力 GRIT

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

 

マッキンゼー→教師→心理学者という一見めちゃくちゃな経歴だが、まさにグリットを持つ著者の強さを表している。

結果を出す人は特別な才能よりも、情熱と粘り強さをもつ性格の人だ(=グリット)
若い頃の気合、根性で乗り越える体験こそ、逆境に強い大人になれる。

TEDに動画あり。

GRITは以下のように培われる
成長志向(人はいつでも成長できる)→ 楽観主義(きっと良くなる)→逆境でも頑張る

子供の人生をより良くなどと気負わなくて良い。その子の人生に今何が起きているのかを理解しようと努める。
一緒に乗り越えようと手を差し伸べなければならない。

子育てにもぜひ役立てたい。
ジェフ・ベゾスの育った家庭環境や子供の頃のエピソードがドラマチックでなかなか面白かった。
(実は貧しい母子家庭)

図鑑部門

サメ図鑑 

美しき捕食者 サメ図鑑

美しき捕食者 サメ図鑑

 

美しい写真でサメの種類が学べる 。怖くてぞくぞくする。

「ヨゴレ」という名のサメがいるらしい笑。